システムのコンサルティングや受託開発を中心に事業を展開しています。設立からまだ2年半ほどですが、事業は順調に拡大しています。現在は次の成長段階へと進むために、新たな収益の柱としてITコンサルティング事業の拡大を図るとともに、組織体制の強化に取りかかっているところです。3期目にしてその段階に至ることができたのは、当社のSEやコンサルタントが存分に実力を発揮して高い付加価値を創造し、クライアントから高い評価を獲得しているからだと考えています。

　「社員がハッピーであれば必然的にクライアントの求めるバリューを発揮できる」という理念のもと、「社員ファースト」の職場づくりを徹底的に追求しているからだと思います。たとえば、「リモートワークが可能」「担当案件を選べる」「休暇や勤務時間を柔軟に決められる」など、当社のSEやコンサルタントは自由度の高い働き方ができます。また、給与は担当案件の単価をベースに決めるという実力主義の側面もあるため、自然と成果にこだわるようになります。案件ごとに会社が得る純利益を受注単価の4％に固定し、可能な限りの金額をSEやコンサルタントの給与に充てており、還元率は業界トップクラスだと自負しています。また、案件をアサインする際にも「社員ファースト」にこだわっています。

　当社では人事担当である私や上長がSEやコンサルタントと定期的に面談を行い、関心がある分野や将来のビジョン、ワークライフバランスの希望などをヒアリングします。その内容に基づいて、各々のやりがいや成長につながる案件を優先的にアサインするようにしているのです。担当案件を通じて自己実現を図ろうとする意欲の高い当社のSEやコンサルタントは、業務へ主体的に取り組み、高いパフォーマンスを発揮してくれます。社員が気持ちよく働くことができる環境を整えることが、結果的にクライアントへの高い付加価値提供につながるというわけです。

　SEとして一定の経験をもちながら、自身のやりがいや成長を重視している人が多い印象ですね。具体的には、「未経験の分野にチャレンジしてみたい」「もっと上流の工程に携わりたい」というように、SEとしての知見を深めたいという熱意のある人たちが活躍しています。たとえば、前職で2、3人の部下をもち、教育係も担当していたベテラン社員がいるのですが、彼は当時関心をもっていたAWSに関する案件から外されそうになったことがきっかけで、当社へ転職しました。入社後はAWS案件に集中できるようになったことで非常に高いパフォーマンスを発揮しています。当社の還元率の高さもあって、前職では450万円ほどだった年収はいまでは1,000万円超まで増えています。そのほか、入社後に「英語圏のクライアントと仕事をしたい」という夢をかなえ、さらなる成長のためにコンサルタントの道を歩んでいる若手社員もいます。

　今後は事業を拡大するべく、採用活動の強化を計画しています。社員が増えても「社員ファースト」を貫けるように、現在は彼ら・彼女らの挑戦や成長を組織的にサポートする仕組みづくりも進めているところです。

　まずはコンサルティング事業部において、マイクロソフト社のコミュニケーションツール『Teams』のグループ機能を用いて、社歴や役職を問わずフラットな情報交換ができる場を用意しました。新人が作成した資料をベテランがレビューしたり、各社員が現場で得た知見を共有したりすることを想定しています。これまでは同じ現場の社員同士でフォローしあっていましたが、それをリモートで組織的に行うことで、社員が増えても十分にフォローできるようにするのが狙いです。教育や社内連携といった体制強化は引き続き行っていきます。

　会社としては、事業を拡大するべくSEの採用を強化していきます。並行してITコンサルティング事業を強化し、より多くの社員が新たな成長ステップとしてコンサルタントへの道を歩めるようにする計画です。キャリア形成の選択肢が増えれば、社員は自己実現を果たしやすくなります。そうなれば、SEにとっての当社の魅力は一層高まり、より優秀な人材が集まるようになると考えています。

　私個人としては、「現状を変えたい」と勇気を出して応募してくれたSEの方々が当社でハッピーに働けるように、つねに寄り添いながら彼ら・彼女らの意見を職場づくりに反映していきたいですね。それが会社の成長にもつながると考えています。「なにかを成し遂げたい」「新しいことにチャレンジしたい」という強い意志をもつSEの方々はぜひ、我々とともに成長していきましょう。