人財力

人財採用と育成に力を入れている企業を紹介

我が社の人財力

株式会社エンシア 代表取締役 小林 大介
社員の力を引き出し全国展開を遂げる成長ベンチャー

学歴も経験も不要。「やる気」だけで未来は拓ける

株式会社エンシア 代表取締役 小林 大介
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人財採用支援を中心に、企業の幅広いニーズにこたえる事業を展開するエンシア。東京・赤坂の本社と、大阪・札幌・仙台・名古屋・福岡に拠点をもち、年々右肩上がりの成長を続けている。同社の強みは、求人広告の企画提案から、デザイン、Webサイト開発、物販の企画・実行まで自社の社員が担い、一気通貫で行える点だ。各職種にベテランが多いのかと思いきや、社員の多くは未経験でエンシアに入社。仕事に取り組むなかで、才能を開花させてきたという。その裏には、同社代表の小林氏が自らの経験から生み出した、人財の「やる気」を引き出す独自の方法論がある。同氏にその詳細を聞いた。

“人を「やる気」で判断する社会”を創造する会社です

-事業内容を教えてください。
 企業が社員やアルバイトを、大手求人媒体に広告を出して採用しようとするときの支援を行っています。ほかに、Webサイトや販促ツールの制作などを通じた、営業コンサルティングやITコンサルティングも提供。クライアントの幅広いニーズに対応しています。それを、企画から制作まで自社完結で提供できる体制を整えているのが特徴です。そのためエンシアには営業職のほか、Webデザイナーやグラフィックデザイナー、動画クリエイター、ライター、Webエンジニアなど多彩な職種があり、社員たちがそれぞれ専門的な能力を発揮して、活躍してくれています。
-マンパワーの質が高いのですね。では、各職種の経験者を募集しているのですか。
 いいえ、採用段階では未経験の方がほとんどです。エンシアは学歴や経験をいっさい重視せず、「その仕事をやりたいか、会社のビジョンに共感しているかどうか」だけを基準に採用しています。そうしたモチベーションさえあれば、スキルや知識は、あとから自然についてくるものですから。

 エンシアのビジョンは、「人をやる気で判断する社会」をつくること。今は学歴や経験年数、会社での成績など、目に見える結果で人財が判断されるのが主流。結果だけで判断されてしまうと、「がんばってもしょうがない…」と思ってしまいがちです。一方で、人財が「やる気」で判断されるのであれば、結果だけではなくその過程も高く評価されるわけですから、みんな「よし、がんばるぞ!」と思いますよね。エンシアは、そんな活力にあふれた社会をつくることを目指し、まず、エンシア自体の人財採用や評価について、「やる気」を重視する仕組みにしているのです。
-そのときの「やる気」の定義を教えてください。
 具体的には「磨く・挑む・貫く・変わる・楽しむ・喜ぶ」の6つのバリュー(価値観・価値基準)があること。自分磨きを忘れずに、ポジティブに仕事に挑む。あきらめることなく想いを貫き、柔軟に自分を変えていく。仕事を楽しみ、自分だけでなく周りの成功も喜べる。この6つを実行に移せる人が、エンシアの求める人財です。

 この6つは、「人をやる気で判断する社会」を実現するために必要な価値。“「やる気」ってなんですか?”って、聞かれることがよくあったので、今までの経験を元に明文化したものです。エンシアの社員に意識してほしい「行動指針」ともいえますね。

目標を達成するまでの「プロセス」をきちんと評価します

-6つとも、目的に向かうプロセスにかかわるものですね。
 そういうことです。たとえば当社の評価基準では、プロセスと成果の割合が50%ずつになっています。ですから営業成績などで「目標を達成した!」というだけでは、50%しか評価されません。しっかり努力を続けていれば、時間はかかっても、結果は出るもの。6つのバリューを満たす行動をしていれば、それは「結果につながる仕事をしている」ということですから、そこをしっかり評価してあげたいと考えているんです。
-そうした点にフォーカスするようになった理由を聞かせてください。
 僕自身、「やる気」だけで人生を切り拓いてきた経験があるからです。いわば、自分がやってきたことの裏返しなんですよ。僕は、エンシアを立ち上げる前、あるベンチャー企業に、営業職として入社。その時点では、学歴も経験もスキルもない状態でした。「自分は価値の高い人間ではない」とさえ、思っていたくらいです。

 そうしたなか、入社後は、現在の6つのバリューの根幹となった行動をひたすら実践していきました。誇れるような学歴やキャリアをもっていないわけですから「とにかく努力をしよう」と思ったのです。そして、ずっとやり続けたら、しだいに成果が出るように。それを評価してくれる人から新たな仕事をもらえて、またそれを、ひたすらにやり抜く。仕事ができると楽しいし、評価してもらえるとうれしい。それを繰り返しているうちに、役員を任せてもらえるようにまでなったんです。
-「やる気」だけしかなかった小林さんが、そこまで成長できた理由はなんでしょう。
周囲にサポートしてくれる人、応援してくれる人がいたからです。「遅くまで残って仕事をしていると、先輩がコーヒーを買ってきて、ねぎらってくれる」ってあるじゃないですか。僕ががんばっていると、そんなふうに支えてくれる方が、どんどん増えていったんです。それがいちばん、うれしかったですし、「その想いにこたえたい」という気持ちも強くなりましたね。

 さらに、僕ががんばっていると、やがて「自分もやらなければ」と思ってくれる人も出てきた。そのうちにみんなが、がんばるようになり、会社の一体感が生まれました。僕が「やる気」を前面に出して、がんばる姿を見せたことで、周囲を巻き込む力が生まれて、組織やチームが活性化されていく。1人の「やる気」が刺激を与え、お互いに成長していける。そう気づきました。

 だからこそ、前職から独立してエンシアを立ち上げたとき、そんな風土を社内につくっていきたいと、「やる気」を重視する評価制度をつくりあげたのです。

「できなかった人ができるようになる」ことに価値がある

-そうした風土で成長した社員の具体例をシェアしてください。
 たくさんいますよ。たとえば、先日、リーダーに昇格した若手。それまで普通の成績だったのが、「やる気」のスイッチが入ったようで、「今月は目標の2倍の成果を出します。達成できたらリーダーにして欲しい」と、僕に直談判してきて。見事に、コミットを達成したんです。また、新卒2年目で「セールスグランプリ」優勝を果たした社員。入社1年目はさっぱり成果が出せず、3ヵ月連続で売上ゼロだったことも。でも、その失敗をバネに急成長してくれて、他社と合同で行っている、優秀な営業を表彰する場で、経験豊富な先輩の営業50名をさしおいて、優勝するまでになってくれたんですよ。

 社員の「やる気」にスイッチが入る環境づくりや言葉を大事にすることで、それまで平凡だった社員が、一気に成果を出して成長していく。それをサポートするのが、僕のやりがいでもあります。できなかった人ができるようになる、そのことに価値があると思っていますから。「やる気」さえあれば人は成長できるし、未来へ向かう気持ちしだいで大きく成長することができる。そして、新しい人生に立ち向かう人たちに可能性を見出し、多くの機会を提供したい――。そう考えて、エンシアを経営しています。
-よくわかりました。最後に、今後の新たな取り組みについて聞かせてください。
 今の事業を伸ばしながら、毎年、新事業に挑戦していきます。新事業のアイデアは、僕が考えたものでもいいですし、社員が考えたものでもいい。世の中にあったらいいと思えるもの、そして自分たちがやりたいものを見つけていく。いろんな人が、それぞれの頭で考えるからこそ、おもしろいものができるはず。

 事業だけでなく、会社の制度・仕組みについても、社員が発案し、社員同士で話をしながら自分たちで形にしていく風土があります。だから僕が知らないうちに、会社が変わっていることも(笑)。「あれ? いつの間にこんなに便利になったの?」って。人と人が刺激しあうことで、自分の想像を超えるものが生まれていくのは楽しいですよ。だからこそ、これからも新しい感性をもった若い人たちに、どんどん仲間になってほしいですね。
小林 大介(こばやし だいすけ)プロフィール
1980年、山形県生まれ。専門学校卒業後、1年間のフリーター生活を経て、不動産業の営業職に。3年後に退社し、マクドナルドでアルバイトをしながら、株式会社インテリジェンス(現:パーソルキャリア株式会社)の営業募集に応募して入社。その後、所属部署が独立して設立された株式会社アウローラに移籍し、役員に就任。10年間で業績は順調に伸びたが、会社のビジョン変更もあって起業を決意。2019年に株式会社エンシアを設立し、代表取締役に就任。

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