御社独自の“特色ある制度”について教えてください。 どういう制度なのですか？

毎年度始めに開催される、タレントの戦略を発表・検討するための会議です。この会議には、社長を始め経営幹部が参加しますが、所属の全タレントについて担当マネージャーがそれぞれ今年度の戦略をプレゼンします。そして、会議参加者によるディスカッションを通じて戦略をブラッシュアップし、全社で共有します。マネージャーは、例え2～3年目であっても、担当するタレントの戦略を立てる事が求められますので、この会議を通じて、戦略立案能力、および実践的なプレゼン能力を身につける事ができます。また、日々の業務では、組織的にサポートはするものの各人が主体的にマネージメントを行うため、早い時期から戦略実行力を培う事が出来ます。

上記の“特色ある制度”ができた理由（背景）を教えてください。

当社では、マネージャーへの権限委譲を徹底的に進めており、担当タレントの戦略策定を始めとして、出演する作品の選定や衣装・ヘアメイクのテイスト選びまで全てにおいて、例え上司と考えが異なっても担当マネージャーの意思が原則優先されます。一方、当社は「組織マネージメント」を標榜しており、タレントの戦略実現に向けては上司あるいは他部署も巻き込み、全社一丸となって取り組んでいます。これらを上手く機能させるためには、マネージャーからの情報発信、そして全社的な情報共有が重要ですので、この会議は長年に渡って実施されています。

御社の求める人材像について教えてください。

「ちゃんと笑えて、ちゃんと泣けること」、これが最も大事です。時代が進むにつれ、そして自分が年を取るにつれ、人間は感情の振れ幅が小さくなる様に思います。私たちは、人々の喜怒哀楽という「感情」に訴求する事を生業としておりますので、創り手である私たちには、どんな時代でも、何歳になっても、「面白かったら笑う」「感動したら泣く」、そしてどんな些細な事からも何かを「感じる」、豊かな感性が必要なのです。

御社の今後のビジョンを教えてください。

まず、既存ビジネスの強化としては、「主役100人」を目標に個々のタレントのベースアップを図るとともに、映像・舞台・音楽等のコンテンツ制作事業において話題性のある作品創りを更に進めていきます。また、新たなビジネスとして、WEBを活用した直販事業も積極的に推進していく予定です。そして、新たなマーケット展開として、アジアを中心とした海外にも大きく進出していく計画ですので、楽しみにしていて下さい。