人財力100

人財採用と育成に力を入れている企業を紹介

我が社の人財力

株式会社PRIZEAL 代表取締役 CEO 益子 健一
業界歴16年のトップが語る「生き残れるIT人材」とは

顧客目線に立てるエンジニアを育て「不況でも選ばれる人材」を輩出していきたい

株式会社PRIZEAL 代表取締役 CEO 益子 健一

おもにITインフラの領域で、エンジニアの技術力を提供しているPRIZEAL(プライゼル)。設立から3期目と間もないが、大手SIerを顧客に抱え、事業を成長させている。同社を率いるのは、IT業界歴16年の益子氏だ。「エンジニアを育て、業界へ輩出していくために、会社を立ち上げた」と語る代表の益子氏に、人材の育成にこだわる理由を聞いた。

人手不足の業界にもいつか不況は訪れる

-事業内容を聞かせてください。
 エンジニアが客先に常駐するカタチで、システムやITインフラの設計・開発・構築を行っています。直近の売上は、本格的に事業を始めた前期から倍増し、順調に成長を続けています。

 顧客は大手SIerがメイン。目下は、「新型コロナ」の影響で業界全体の開発案件が減っていますが、そうした厳しい経営環境のなかでも、顧客からは引き続き発注いただけています。
-どのような点が評価されているのでしょう。
 顧客目線で考えられるエンジニアの働きぶりが評価されているのだと受け止めています。極端な話ですが、要望どおりにシステムをつくることは、技術力さえあれば誰にでもできます。しかし大事なのは、「顧客がどのような課題を抱え、ビジネスをどう改善したいのか」までを考えられることで、こうした考えをもって顧客に向き合う大切さを、私はエンジニアたちにつね日頃、伝えています。

 人手不足が続く業界でも、不況はいつか必ず訪れるもの。そのとき、企業が限られた予算で発注するのは、言うまでもなく、「与えられた仕事をただこなすエンジニア」よりも、「顧客のことを真摯に考え、課題を解決できるエンジニア」となるでしょう。
-大切なのは技術力だけではないと。
 そのとおりです。私はエンジニアとの対話を通じ、顧客満足につながる仕事の進め方など、できるだけ多くの気づきを与えられるよう心がけています。そうして気づきを得たエンジニアは、おのずと顧客目線が培われ、評価される人材に育ちます。この先、不況が訪れたとき、顧客に選ばれなくなれば、やがては仕事も失いかねない。自分が育てたエンジニアには、顧客に選ばれる人材になってほしい。私は、SESの事業を通じてそうした人材を業界に輩出していきたいと考え、当社を立ち上げたのです。

エンジニアにとって好ましくない業界の風潮

-人材の輩出にこだわるのはなぜですか。
 売り手市場の業界をみたとき、エンジニアの成長にとって好ましくない風潮があると、これまでの経験を通じて感じていたからです。SES業界では、自社の人材をつなぎとめるために、エンジニアのやりたいことを過度に優先する会社が目立ってきています。そうした会社でエンジニアたちは、関心のある仕事を選べると同時に、やりたくない仕事をある程度断ることもできるのです。
-単純に考えれば働きやすい環境ですね。
 確かに、自身の目標に向かって特定の分野を極めることは大切です。しかし、経験が浅いうちから「仕事を選ぶこと」が当たり前になるのは、必ずしもいいことばかりではないと私は考えます。それは、「習得できる技術の数が限られてしまう」という単純な話ではありません。仕事を選り好みする癖がつくと、意識は自らの関心ばかりに向きがちに。そして、「顧客はなぜこのシステムを必要としているのか」といった顧客の立場で考える習慣が身につかなくなります。本来、エンジニアの目的は「課題解決」であるはずですが、その手段である「技術の習得」が目的化してしまい、顧客目線で「課題解決とはなにか」を考えられなくなるのです。

 技術力は自ら学び強化できますが、「仕事に対する考え方」といった資質は、気づきを与えてくれる環境や経験がない限り、自らの意識づけだけで向上させるのは難しいでしょう。

自分だからこそ提供できた価値

-確かに、「顧客目線に立つ」という考え方を身につけるのは簡単ではありません。
 私もかつては、「顧客目線に立つ」ことの意味を頭だけで理解しているつもりでいました。しかし、過去の現場での経験を通じ、顧客目線でものごとを考える大切さを実感することができました。

 あるシステムの開発を担当したときのことです。顧客の要望はさほど難しくなく、「とりあえず動けばいいので、当初の要求通りにつくってください」とはじめは言われました。しかし、そこで私は「つねに顧客の課題はなにかと考えなさい」という上司の日頃の言葉を思い出して。現状のシステムには複数の課題がありました。それらを私の技術力で解決することで、「顧客の業務をもっと改善させたい」。そんな想いから、私はあえて別の提案を行ったのです。

 「そんな面倒なことをしなくてもいい」と主張する顧客とは、ちょっとした言い合いにもなりました。しかし、「しっかりと課題解決の役に立ちたい」という私の仕事に対する向き合い方が熱意とともに伝わり、その提案は飲んでもらうことに。最終的にシステムが完成したときには、提案のなかで私が指摘していた根本的な課題にも気づいてもらえ、「我々のことを真剣に考えてくれてありがとう」と言ってもらえたのです。
-想像を上回る成果に満足してもらえたのですね。
 ええ。言われたとおりにシステムをつくるだけなら、私以外のエンジニアにもできたはずです。しかし、あのときの私は、自分だからこそ提供できた付加価値が、根本的な課題解決につながり、最終的に喜んでもらえたという実感がありました。

 私が大切にしている考えは、当時の上司から学んだことで、社員を成長させることは、会社の責任だと私は考えます。ですから、当社においても、「顧客目線に立ち、付加価値を提供すること」への気づきを与え、社員の成長を促し続けることを大切にしています。
-最後に、今後のビジョンを聞かせてください。
 エンジニアの数を100名体制まで増やしていきたいと思います。数百人規模の人材を抱える同業がひしめくなかで100名を目指すのは、数を揃えることよりも、人材をしっかりと育てることを大切にするためです。規模に関係なく、どこの会社にも負けないくらい、顧客に価値を感じてもらえる会社を目指します。

 そしてゆくゆくは、自社サービスも開発していきたい。そのためにも、課題解決の本質を考えられることは大切です。ITで社会に貢献したいという強い想いをもつエンジニアの方は、ぜひ我々の仲間にくわわってほしいですね。
益子 健一(ますこ けんいち)プロフィール
1981年、東京都生まれ。2004年、Temple Universityを卒業後、ITコンサルタントとしてIT業界へ。外資系企業にてアジア15ヵ国のエンジニアのマネジメントを経験。その後、日本企業での技術部門、営業部門の管理職を経て、2018年に株式会社PRIZEALを設立し、代表取締役 CEOに就任。

企業データ

設立 2018年4月
売上高 5,100万円(2019年11月期)
従業員数 10名(2020年7月1日現在)
事業内容 プログラムの設計・開発・運用保守業務、サーバー・ネットワークの設計・構築・運用保守業務など
URL http://prizeal.co.jp/

人財力100 紹介ページ

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