人財力100

人財採用と育成に力を入れている企業を紹介

我が社の人財力

株式会社リヴェラ 代表取締役 中村 健二
WEBからインフラまでプロジェクトを支える技術者集団

若き経営者の揺るぎない信念がエンジニアの働き方を変えていく

株式会社リヴェラ 代表取締役 中村 健二

エンジニアの採用が難しい時代になっている。優秀なエンジニアをなかなか獲得できず、事業が回らない企業も多い。そんななか、とあるSES(システム・エンジニアリング・サービス)企業の門を、エンジニアたちがこぞって叩いているという。それがリヴェラだ。プロジェクトに求められているエンジニアをアサインするのではなく、「エンジニアが求めているプロジェクトにアサインする」という方式が、多くのエンジニアの琴線に触れたのだ。独自の発想でエンジニアの働き方を変えていく新方式を生み出したのは、同社代表の中村氏。「エンジニア至上主義を貫く」という同氏に、その信念が生まれた経緯や活躍しているエンジニアの事例などを聞いた。

『フェアネス』な人事制度

-まず、事業内容を聞かせてください。
 大手SIerを中心とするクライアントが推進する開発プロジェクトに、私たちエンジニアが参画して専門技術を提供しています。いわゆるSESです。参画するプロジェクトはWeb系からアプリ開発、インフラ系などじつに多岐にわたります。というのも、一人ひとりのエンジニアに合ったプロジェクトを、会社として探し出し、受注しているからです。「ゲーム開発を手がけたい」「プロジェクトマネージャーをやってみたい」など、一人ひとり志向は違うので、必然的に多種多様なプロジェクトに参画することになるわけです。
-普通は受注したプロジェクトありきで、それに合うエンジニアをアサインするのがSESのやり方ですよね。
 私たちは違います。最大の特徴として『フェアネス方式』と呼んでいるやり方があります。これは、簡単にいえば、エンジニアにとって非常にフェアなやり方で仕事ができる方式のことです。自分のやりたいプロジェクトを自分で選べ、報酬の計算式を公開し、すべてガラス張りにしているのです。

 ですから、エンジニアはいまの自分がもつスキル、これから伸ばしていきたい分野、稼ぎたい給与、働きたい勤務地、許容できる労働時間といった理想像をもとに、自身自身で参画するプロジェクトを決めます。そして、そのプロジェクトにおいて、顧客と当社がいくらの金額で契約しているのか、そのなかからエンジニアに何%を支払っているかということもオープンにしています。

 大切にしているのは、エンジニアの待遇をできるだけよくするということ。現在はエンジニアに67%を還元することができています。
- なるほど。確かにとてもフェアですね。エンジニアは自分の希望を会社にどう伝えているのか、もう少し詳しく教えてください。
 まず、入社時点でエンジニアとじっくりと話し合います。その人がどんな分野のスキルをもっているのか。実力はどの程度なのか。今後どういう仕事をしていきたいのか。そして、どういうライフスタイルを理想としているのかについてもしっかりと耳を傾けます。

 たとえば、「なによりも仕事内容を重視したい」という人もいれば、「プライベートを大切にしたいので、残業の少ないプロジェクトがいい」と人それぞれ優先したいものは違いますから。そうした情報をもとに、それぞれに合ったプロジェクトを会社として探してきます。
-しかし、「このプロジェクトは自分に合っている」と思って選んだものの、実際に始まってみると「思っていたのと違う」と感じてしまうケースも出てくるのではありませんか。
 ええ、よくあることです。そういう場合は、プロジェクトから離脱してもかまいません。新たなプロジェクトを選んでもらいます。クライアントには、エンジニアが一定期間、プロジェクトに参画したら、離脱する自由を認めてもらっています。

 これまで、「この仕事は自分に合わない」となったとき、そこから抜け出すためには、エンジニア側がとりえる手段は転職しかありませんでした。でも、転職先の仕事が自分に合うかどうかは実際にやってみないとわからないですよね。エンジニアにとってそれはとてもリスキーなこと。その点、リヴェラでは転職することなく、次から次へと「やりたい仕事」を選ぶことができ、携わることができます。

若手エンジニアのために20件のプロジェクト候補を用意

-どんなエンジニアが活躍していますか。
 入社する前から、エンジニアにプロジェクトを用意したケースがあります。まだ22歳と若いエンジニアでしたが、特定の分野での才能に目を見張るものがありました。人格的にも申し分ない。ですから、入社する前に彼の能力を活かせるプロジェクト候補を20件近く用意し、出迎えたのです。本人が満足してくれただけでなく、クライアントからも高い評価をしてもらえました。

 ほかには、社内システムの仕事を8年間担当していたエンジニアのケース。すでに豊富な経験があり、高いスキルを身につけていました。ですが、社内システムですから、スキルの幅を広げることが難しく、モチベーションを保つことが難しくなっていたんです。「エンジニアとして、もっといろいろな分野にチャレンジしたい」ということでリヴェラの門を叩いてくれた。入社後は数多くのプロジェクトのなかからゲーム業界の仕事を選び、大活躍。いまでは、ウチの稼ぎ頭になっていますよ。

 また、26才の男性エンジニアの例。もともと彼は「アプリ開発をしたい」ということでIT業界に入ったそうです。でも、前職では会社の都合で運用・保守の仕事をずっとしていました。しかし、「やはり好きな仕事がしたい」ということで、リヴェラに入社しました。現在、プロジェクトに参画しながら、アプリ開発のスキルや知識を改めて習得しているところです。
-クライアントが求めるのは即戦力。必要な分野の経験が浅い人は活躍できないのではありませんか。
 いいえ。そんなことはありません。私たちがエンジニア採用の条件としているのは、半年以上の経験。そして、「このプロジェクトに携わりたい」「こういう働き方をしたい」という明確なビジョンをもっていること。それだけです。経験が浅くても「こんなエンジニアになりたい」と強い意欲をもっているエンジニアはモチベーションが非常に高いですからね。ましてや当社ではエンジニアが望む案件にアサインしているので非常に高いパフォーマンスを発揮しています。そうなればクライアントからの評価が高くなるのは間違いありません。クライアントから評価されればさらに仕事をまかせられ、スキルアップにつながっていきます。

 当社としても、全力でエンジニアが目指すキャリアパスに沿ってサポートしていきますが、いちばんは「本人の意欲」が大切になってきます。
-エンジニアの希望ありきでプロジェクトを受注することは、じつはクライアントへの提供価値を上げることにもつながっているわけですね。
 ええ。クライアントにより高い価値を提供することと、エンジニアの能力を上げていくことは完全に合致します。ですから、会社としてエンジニアのスキルアップのための投資は惜しみません。経験や実力が足りなければ、「教育案件」というものに参画してもらうこともできます。これは、参画先に経験豊かなエンジニアがいて、その指導のもと、テスターやサポートの仕事をしながら徐々にスキルや知識を養っていくというものです。

 ほかには、各種資格試験、セミナー参加、書籍購入などは会社が費用を負担します。また、表彰は年3回おこなっています。年3回やるのは、その人の努力や成長を評価する機会をより多くもうけたいから。表彰式は盛大にやりますよ。この間は、がんばった社員に一眼レフカメラをプレゼントしました。次回の表彰では、海外旅行のペアチケットを用意する予定。リヴェラの最大のミッション、揺るぎないテーマとなっているのは、「『やりたい』を実現できる環境を提供する」ということなのです。

エンジニア至上主義の考え方を日本中に広げていく

-先ほど社員の方に、「リヴェラってどんな会社ですか」とたずねたら、「自由にノビノビと働けるところです」と。エンジニアのみなさんがとても楽しそうなのが印象的でした。
 それはうれしいですね。社員同士の仲がいいのも一因かもしれません。ダーツ、釣り、ボードゲームなどサークルがどんどん立ち上がりますし、社員同士、休日に集まって遊んでいるようです。これはちょっと驚きです。私が最初の会社で働いていたときは、土日に職場の人と会うなんて絶対イヤでしたからね(笑)。
-そう思う人も多いですよね(笑)。では、そんなビジネスパーソンだった中村さんが、いまの独自の経営論にいきつくまでのキャリア・ヒストリーを聞かせてください。
 学生時代からIT業界志望で、最初に入社した会社はSIerでした。配属されたのはデータベース構築の部署。与えられたものに懸命に取り組み、結果を出すことができました。しかし、労働環境面で納得できない点がいくつかあったんです。自分の将来と改めて向き合ったときに、「帰国子女の経験を活かしてなにかできないか」という想いが込み上げてきたんですよね。そんな想いがつのって退職したあとは、起業を考えました。単身海外に渡り、ノウハウを学びました。

 帰国後、当社の母体となるエージェントグローに入社したのは、起業資金を貯めるため。面接でも正直にそのことを話しました。「ウチの会社は腰かけか!」と怒られるかなと思っていたのですが、「とてもいいじゃない。応援するよ」といわれ、驚きましたね。私にとって幸運だったのは、エージェントグローが「中小企業で働くITエンジニアの労働環境を変える」というミッションを掲げている会社だったこと。エンジニア時代に不満に思っていた労働環境への不満がクリアになり、こんな働き方であればIT業界も悪くないなって改めて思えたんです。

 そのエージェントグローが、自分たちと同じコンセプトの会社をもっと増やそうとグループ企業を立ち上げることになり、社長を社内募集。真っ先に手を上げましたよ。
-見事に指名され、社長として会社を立ち上げた、と。リヴェラはエージェントグローの志を継承しているのですね。
 はい。そして、同時に「リヴェラならでは」の特色を出していきたい。特に「エンジニアが成長できる環境」ということに、よりフォーカスを当てていきたいですね。2021年には100人の企業規模になることが見えています。「SESといえばリヴェラとエージェントグローだよね」と言われる存在になりたいと思っています。

 そして、「エンジニアがやりたい仕事を通して成長し、成長がそのまま報酬に反映される」という働き方を常識にし、エンジニア至上主義の仕組み・制度・文化を日本全国に広げていきたい。そうすることで「希望する仕事に就けない」「もらっている給与に納得がいかない」「自分のライフスタイルに合った働き方ができない」というエンジニアがいない世の中にしたいですね。
中村 健二(なかむら けんじ)プロフィール
1988年、埼玉県生まれ。SIerにてエンジニアとして活躍後、26歳で退職。留学関係の起業準備のため、単身海外に渡る。その後、株式会社エージェントグローに入社。2018年4月、同社のグループ企業として株式会社リヴェラ設立にあたり、代表取締役に就任。

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