人財力

人財採用と育成に力を入れている企業を紹介

我が社の人財力

株式会社Crane&I 代表取締役社長 遠藤 健太
勉強期間2年で「LPIC-3」合格のエンジニアも

いつまでも最前線で働ける技術者を輩出するITベンチャー

株式会社Crane&I 代表取締役社長 遠藤 健太
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Crane&I(クレインアンドアイ)は、2014年設立のITベンチャー。SESとして日本を代表する企業のプロジェクトに数多く参画する一方、自社サービスの開発にも着手している。設立からわずか5年で、高度な技術力がなければできない事業展開をしている理由は、ズバリ人財力。経験の浅いエンジニアでも、代表の遠藤氏が、独自の育成術で短期間に最前線で通用する人財へと成長させているのだ。育成方法の詳細とその裏にある経営哲学について、同氏に聞いた。

社名に込めた深い想い

-「Crane&I(クレインアンドアイ)」とは、めずらしい社名ですね。命名の由来を教えてください。
 「鶴」からきています。日本のことわざに「鶴は千年」とあるように、鶴は長生きの象徴。それにあやかり、みなさんから長く愛され、必要とされる企業でありたいと。そして、鶴といえば、「鶴の恩返し」。当社の企業理念のひとつである“恩返し”を名前に込めました。

 それに、いまは亡き母の名に「鶴」の文字が含まれていたこともあります。私は20代の前半、目標を見失ってしまい、本気で打ち込めるものが見つからないまま、ただなんとなく過ごしていた時期がありました。そんなとき、厳しくもやさしく私を育ててくれた母の顔が浮かんできて。「母に恥ずかしいことはできない」と、立ち直るきっかけになった。ビジネスパーソンとしての私の原点を、社名に刻んだわけです。

マルチスキルを身につけ起業

-そうだったんですね。しかし、フラフラしていた青年が、どうやってITベンチャーの起業家へと成長できたのでしょう。
 エンジニアリング、セールス、マネジメントという3つのスキルを身につけられたことです。「立ち直ろう」と考えて就職したのは、あるIT企業。エンジニアとしてキャリアをスタートさせました。経験も知識もありませんでしたから、とにかくガムシャラに勉強。IT系の資格を取得し、現場で通用するまでに成長することができました。

 ある程度、実力がついたころ、「もっと自分を成長させたい」という気持ちがわき起こってきました。そのタイミングで会社から「営業としてエンジニアのプロジェクトへのアサインを仕切る経験を積んだらどうか」ともちかけられ、営業担当へと異動。エンジニアの気持ちがわかるので、ずっと営業畑を歩んできたスタッフよりも、プロジェクトと人財のマッチングが上手にできます。すぐに社内No.1の成績をあげることができました。
-技術と営業、両方で成果をあげられる人財はめずらしいと思います。
 そうかもしれません。両方の部門に精通していることで、会社から部下のマネジメントや人財採用・育成までまかされるように。とても充実していました。

 でも、その一方で、「自分の出した成果が給与に反映されない」といった不満がこうじてきました。「社員のがんばりを正当に評価し、しっかり還元できる会社。そして“恩返し”の気持ちが企業成長の原動力となる会社をつくりたい」という想いがつのり、当社の設立へとつながっていったんです。
-なるほど。ただ、“恩返し”という概念はビジネスとは直接、結びつかない印象を受けます。
 いいえ、そんなことはありません。成功している経営者は、個人の能力だけでその高みにのぼったわけではないでしょう。社員をはじめ周囲の人の支えが必ずあったはずです。経営者に限りません。ビジネスパーソンは誰しも、さまざまな人たちのサポートを受けて、仕事をしているはず。そのサポートに感謝することで生まれる、「“恩返し”できる人財になりたい」という強い想いこそ、自己成長の原動力。成功者とは、「他人に感謝する想いが強く、“恩返し”しようと自己成長に努め、実際に“恩返し”できた人である」と定義できるかもしれません。

 実際、私自身、社員のみんなに支えられてここまでこれました。ですから、私にとっての“恩返し”とは、社員に向けてのものが大きい。社員を「どんな時代になろうとも、どんな職場に行っても通用する人財」に育て上げること。それがCrane&Iに集まってきてくれたメンバーたちへの“恩返し”になると考えているんです。

50代でも第一線で活躍できる実力を

-なるほど、よくわかりました。では、遠藤流の人財育成術を教えてください。
 エンジニアのキャリアパスを3段階にわけて育成しています。入社して最初の段階は「勉強の時間」。学ぶことに徹してもらいます。新入社員に私はよく、「いまのあなたの仕事は勉強することだよ」と伝えています。

 高度な技術力をもっている先輩から助言を受ける機会を確保したり、資格取得や書籍購入の費用を会社が負担するといった、バックアップの努力は惜しみません。ですが、なによりも大事なのは、「成長したい」という自分自身の気持ちです。
-やる気のある人とそうでない人とで、どれくらいの差がつくのでしょうか。
 たとえば、当社へ30代前半で中途入社してきた、経験の浅いエンジニア。成長意欲は高かったのですが、「がんばる方法がわからない」という状態でした。前職ではプロジェクトに入ってOJTで学ぶだけだったので、狭い範囲のスキルしか身につかない。かといって休みは少なく、ほかの領域を勉強する時間がとれない。「環境を変えて、がんばりたい」と。

 当社に入ってからは勉強する時間が十分に確保できた。本人の意欲も高かったため、LPICのステージ3をたった2年で取得しましたよ。
-えっ。5年ぐらいかかるものなのでは…。
 ええ、たいていはそうですよね。本人のやる気によって、「勉強の時間」はいくらでも短くできるんです。いまでは彼は最前線に出て、コアな役割をまかせられるエンジニアとして活躍してくれています。「勉強の時間」が終わったら、次は「経験の時間」です。学んだことを活かして、現場で存分にチカラを発揮してもらいます。
-第3の段階について教えてください。
「自立の時間」です。「現場で活躍できる一人前のエンジニアになることが目標」というエンジニアは多いと思います。いまはエンジニア不足なので、一人前になれれば食べていけますから。でも、私としては、さらに先に進んでほしい。というのも、ITの世界は日進月歩。いま自分が得意とする技術も、必ず陳腐化していきます。高いスキルをもっていても、それだけでは仕事がなくなってしまうのです。

 そこで必要になるのが「自分で仕事をつくる能力」です。お客さまの課題を把握して解決策を提案したり、「解決するチカラがありますよ」と自分自身の価値をお客さまにアピールしたり。あるいは、必要なスキルをもつエンジニアを集めてチームを組成しプロジェクト推進する、といった能力のことです。仕事をつくれる能力があれば、40代・50代になっても第一線でバリバリ活躍できます。私自身が営業やマネジメントのスキルを磨いてきたので、エンジニアリング以外の面も指導し、育成できるのです。

会社は社員の夢を実現させる場所

-多様なスキルをもつ人財を育てたあかつきには、どんな会社になっていますか。今後のビジョンを聞かせてください。
 数字的なことでいえば、15年後の設立20年目に社員数1,000名、売上高200億円の規模にまで成長させたい。また、ちょうどいま開発チームを立ち上げた自社サービスについては、たとえばLINEのように「だれでも知っているサービス」をつくりだしたいですね。
-最後に、「いつまでも活躍できる人財へと成長したい」という意欲をもつエンジニアへ、メッセージをお願いします。
 Crane&Iはまだまだ若い会社。エンジニアだけでなく、営業や人事などのスタッフも必要ですし、会社経営の中核を担う人財についても、まだまだ不足しています。若手エンジニアで、そういう職務に関心がある人財は大歓迎です。

 また、「こんなサービスを始めてみたい」と、いま当社にないビジネスを提案してくれる人も歓迎します。「将来、独立したい」という人についても、“のれんわけ”のようにグループ会社化していく構想があるので、応援します。

 さらに、「やりたいことが明確ではないが、なにかをなしとげたい」という人。ぜひ、当社の門をたたいてほしいですね。私自身、若いころに道に迷っていた時期がありました。ですから、「なにをするべきかわからない」という人が、自分の可能性を見つけられる場所、夢を実現できる場所にCrane&Iをしていきたい。それが、経営者としての最大の“恩返し”になりますから。
遠藤 健太(えんどう けんた)プロフィール
1985年、岩手県生まれ。日本大学理工学部で学んだ後、ブランクを経て、未経験でIT業界へ。ネットワーク・インフラ関連のエンジニア、営業として活躍。その後、退社して新しく設立された企業へ参画した後、2014年に株式会社Crane&Iを設立。

企業データ

設立 2014年5月
資本金 4,000万円
売上高 2020年4月実績 11億円
2021年4月実績 15億円
2022年4月実績 19億円
2023年4月実績 21億円
従業員数 130名
事業内容 ・SES(システムエンジニアリングサービス)事業
・ITインフラスクール事業
・自社サービス開発事業
URL http://crane-i.co.jp/

人財力 紹介ページ

株式会社Crane&I

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